この夏2度めの避暑キャンプ、後編は2日めの上高地ハイクの模様から。上高地は学生時代のサークルの合宿で2度行ったきり。しかも2度ともバスターミナルから上にしか行っていないので、今回は大正池から歩いてみることにしました。
初の大正池からスタート
平湯バスターミナルから上高地までは、朝の6時半から、毎正時と30分にバスが出ていて、8時のバスに乗ろうと思いましたがタッチの差で間に合わず、8時半のバスに乗車。20分ほど乗って、9時前に着いた大正池では、名物の湖面の霞がまだ残っていてラッキーでした。
昨日の雨がウソのように、穂高の山々にもまだ雲がかかっておらず、まさに絵に描いたような光景。かつてはたくさんあった立木が今はすっかりなくなって、昔とはずいぶん違う雰囲気になったということですが、なにしろ初めてなので、十分堪能しました。
それから田代池へ。小梨平から上の梓川左岸道しか歩いたことがなかったので、上高地ってこんなに湿原っぽいところだったということを初めて知りました。田代池から河童橋までも梓川の右岸を初めて歩いて、有名なウェストン碑も初めて見ました。
徳沢までは無理でした
河童橋に10時半ごろ到着。当初は徳沢で昼飯とか考えていましたが、のんびり行きたかったので、明神でお昼に変更。小梨平キャンプ場を抜けて、梓川の左岸を行きました。明神まで約1時間。上高地なんて平らだからと高をくくっておりましたが、日頃の不摂生がたたりまして、けっこうくたびれちゃいました 笑。
明神館で「おでん」の昼飯。糖質制限をしていると、こういう場所での外食は、ほんと「おでん」くらいしか食べるものがなかったりします。まだ歩くのでビールもがまん(というか、街なかでも糖質OFFビールを出す店なんかないし、まして上高地にあるわけないので、そもそも頼めないわけですが 笑)。明神岳が目の前に迫る明神橋を渡って、帰りは右岸を初めて歩いてみました。
木道が続いて、なんども沢を渡ったり、細かいアップダウンもあったりして、空荷で散策するなら、ぜったいこっちの方が楽しいですね。重い荷物を背負って山への途中に通るにはちょっと向かないかもですが。
というわけで、透き通った流れをおよぐイワナなんかも見られて、湿原っぽい上高地を堪能させていただきました。最後に河童橋でハイボール缶をゲット、喉を潤しました。
温泉・焚き火・晩ごはん
というわけで平湯バスターミナルに戻り、隣にある温泉施設「ひらゆの森」でひとっ風呂浴びて、上高地ハイクの疲れを癒やしました。露天風呂が7つもあって楽しめましたよ。
サイトに戻って、風呂上がりのハイボール、そして焚き火へと突入いたしましたが、今回、いつも使ってる百均の着火剤が残り少なくなってしまっていて、まさかの鎮火。あわてて周囲に落ちていた笹の枯れ葉を集めて着火しようとしましたが、昨日の雨のせいもあって水分を含んでいたのか、かえって逆効果になってしまい、最後の着火剤だけ燃えてまた鎮火という…。
結局売店まで着火剤を買いに行って事なきを得ましたが、焚き火で失敗するなんてしばらくなかったので、すっかり慢心してました。準備、大切ですね。
晩飯はスパム缶を使ったシチュー的なものにしました。平湯キャンプ場から歩いていけるところにスーパーのようなものはないので、買い出しできない糖質制限徒歩キャンパーとしては、2日めの晩飯と3日めの朝飯は考えどころ。
当初は大豆を使った乾燥肉とか試してみようかともおもったんですが、意外と糖質が多くて、特にベジタリアンではない自分としては、軽量のタンパク質ということで検討してみたものの、糖質が多いのでは意味がないので、結局、伝統的な缶詰にしました。
まあ、実際に来てみると、平湯バスターミナルの売店には、バーベキュー用の味の付いた肉とかも売っていたので、そんなんを焼いて食べるというのもアリだったわけですが、なかなかそういうこまかーい情報って事前には得にくいので、まあ仕方ないかと。
平湯大滝を見て帰途へ
で最終日は、撤収前に、キャンプ場の裏手にある平湯大滝を見てきました。歩いて30分ほどだったかと思いますが、予想していたよりもずっと大きな滝で、久しぶりに眺める滝に、しばし見とれてしまいました。
という訳で、雨でスタートした今回のキャンプでしたが、その後は好天に恵まれて、まずまずの首尾となりました。この3日間、まったく汗をかくことがなく、夏のキャンプはやっぱり標高の高いところに限りますね。今年は平湯から乗鞍に行く道が通行止めだったので諦めましたが、もしかしたら来年、またここに泊まって、今度は乗鞍を目指すのもありかなー、とか思ったりしております。
今回の様子を動画にまとめましたので、よろしければごらんください。